相変わらずのご無沙汰ぶりですが、ここ1年間ほど、外出していることが殆どの毎日なのですが、事情によって仕事上インターネット回線にモバイル通信を使わざるを得ない環境に身を置いています。
というのも現場の環境では勿論のこと高速インターネット通信が可能なのですが、制約のある環境でしてこれがまたなかなかの曲者で、技術的なサイト(個人ブログや海外のニッチネタのサイト)等はほぼシャットアウトされるという環境です。これで開発業務を遂行しなさいと??
昨今の企業のセキュリティ事情的な観点からは理解できなくもないのですが、このインターネット時代にそこまで制限をかけるか?と疑問の方が大きくなります。古い日本企業によってはいて仕方ない状況とも言えそうですが。
さて、この環境下で持ち込みのMacBook Proにてモバイルデータ通信を行う必要がありました。
誰もが最初に思い浮かぶモバイルデータ通信といえば、そう「WiMax2+」ですね。そそくさと契約し使い始めるも下記の事象に見舞われます。
3日10G到達で、128kbps 制限
かつ、ハイスピードプラスエリアモードで通信していると、
同月内 7G到達で、128kbps 制限
そして、まる一ヶ月間、解除されない
もう、言葉が出ないです。
(これを知らない、気が付かない人多いんじゃないかな)
そうなって後で気が付いても笑うしかない。(笑)
ハイスピードモードの場合には、3日で10G制限は翌日あたりに直ぐ解除されるのですが、、、しかし!とある重大なことに気が付きました。
都内の人が集中している場所(おそらく、WiMax2+端末が多い場所)では、ハイスピードモードはほぼ使い物にならないほど遅い。特に日中は全くインターネットに繋がらない(厳密に言えば、閲覧サイトからタイムアウトしちゃう)ほど遅くなるケースが多発。私の居るエリアが悪いんでしょうけど。
実際のところは、下記の機器を導入してみました。
Speed Wi-Fi NEXT W06
製品紹介の下り最大速度を見ると、1.2Gbps
スペック的には素晴らしいのですが。
これは、あくまで機器が許容出来るとされる速度であり、ここまで出る環境はほぼないと思われるのですが、これに掴まされたような、殆ど騙されたと言わざるを得ない状態になってしまったのかなと。
これに飽き足らず、今度は格安SIMに手を伸ばし検証。
Aterm MR05LN + DTI SIM のネットつかい放題
この Aterm モバイルルーターは機器として良く出来ていると言えますが、今回試したSIMは下記の制限。
1日1Gちょい到達で、200kbps制限
Atlassian の SDKとか、VM上のWindowsアップデートとかかかって色々していると、1Gなんてあっという間なんですけどね。
ただ、この制限は、毎日0:00に解除されるので、まだマシと言えばマシかな。
もう、128kbps、200kbps なんて、ほぼ何も出来ないに等しい。ブラウザもタイムアウトしちゃうし。
といっても、一昔前のISDN時代は128kbpsだったことを考えると、コンテンツを見るためのデータ量は確実に増えているんだなぁ、と当たり前だけど改めて認識させられます。
ともかく、これらの通信制限は時代に見合っていません。少なくとも、何をしようともノートPCを持ち歩いている人がメール閲覧だけで済むような時代では有りません。通信制限がかかると、たとえYoutubeを見たくなってもまともに見ることも出来ないということです。
制限か掛かるような使い方をしないのが一番なのですが、それでは私の場合は仕事にならないことも多く、上記の流れを数ヶ月歩んだ挙げ句にたどり着いたのが、キャリアのモバイル通信でした。
では、単純にキャリアのスマホでテザリングをすれば済むかと言うと、そういうケースも有りますが、最善を得るには契約プランにも依存し、後に紹介するテザリング方式にも依存してきます。
1日1Gを超えるような通信をモバイルで行う必要が有る方は、それなりにこの世には存在していると思うのですが、割合的には少ないんでしょうかね…
私が選んだ最善策
ウルトラギガモンスター+(50Gプラン)
これは、Softbank社が提供する、通信プランですが、興味の有る方は下記をご覧ください。
https://www.softbank.jp/mobile/price_plan/data/ultragiga-monster-plus/
まさに、困った時の神頼み的な存在で、タイミングバッチリで私の前に現れたと思うようなサービスです。しかも「ギガ使い放題キャンペーン」なるものが適用されて、一定期間何をしても通信量(ギガ)が加算されないという大盤振る舞いな様子。久しぶりにSoftbankさんの回線を使うことになりましたが、頑張ってくれてますね、Softbankさん。
WiMax2+ の過大広告にはうんざりしてきました。
かつ、WiMax2+の紹介ブログが多すぎです。私のようなケースでは WiMax2+は契約すべきでは有りません。私もブログ報酬など得るような紹介はしていませんが、こういったブログがここ近年、仰山増えていますね。
テザリング方式
Wi-Fi テザリングが一般的ですが、Bluetooth、USB、と、スマホでテザリングをする場合、3つのパターンが存在します。
そもそも、Bluetoothは規格上あまり速度が出ないので、折角の高速モバイル通信(キャリア)を使っている意味が半減しますので止めたほうが良いと判断。ただし、Bluetoothの消費電力はWi-Fiを使うよりも省エネ設計なようで、通信速度よりも消費電力を重視する人は良いかと思います。
一般的には、Wi-Fiテザリングだと思います。私も、ウルトラギガモンスターを手に入れた直後は、Wi-Fiテザリングでした。ここまで来るともっと上を目指したくなるものです。
最終的に納得できたのは、USBテザリングです。
モバイル通信を行わなければいけない環境が、例えば公衆の場、喫茶店などでは、いくら長居しようと思っても、丸一日滞在する事を毎日続ける人はあまりいないでしょう。そういう意味では、Wi-Fiテザリングの方が利便性が良いとは思います。
訳があって、モバイル通信を行う必要があり、かつ長居するようなオフィス環境、電源確保が出来る場所などでは、USBテザリングをおすすめします。
下記は Softbank ウルトラギガモンスターで計測した、Google のスピードテストツールによる結果です。
とてもモバイル通信とは思えない速度ですね。(と思った方は、現在ご利用のモバイル通信は遅いということです)
ただし、これが常時続くかというと、そうではないと思います。また、上記の計測が夜間なだけあって、昼間は流石に落ちるでしょう。
しかし、いまのところ上記の速度は常時出ていないにしても、仕事上ではほぼ問題は無いという結果となっています。唯一問題が有るとすれば、MacBook Proをスリープ状態にするとUSBテザリングの接続が切れてしまう事があるという点でしょうか。
スマートフォンは、ヨドバシカメラで安くなっていた AQUOS zero(Android端末)を店員に進められたので、実機を手にして即買いです。なんと言っても軽い。OLED キレイ。
ここから Android 端末を、MacBook Pro にケーブル接続しなくてはなりません。
両端末ともに、USB-C タイプでの接続ですが、単に接続しただけでは通信出来ません。
「mac android usbテザリング」などと検索すると、どうやったら接続出来るかを解説しているサイトが多数あります。HoRNDIS というボランティア精神旺盛な方が作成してくれたドライバをインストールするのですが。すんなり動きます。感謝。
現段階では、下記のキーワードは私の中の旬です。
- ウルトラギガモンスター
- USBテザリング
USBテザリングのメリットのもう一つとして、MacBook Pro に電源供給をしていれば、USB-C でつながっている、AQUOS zero も充電されるということ。
Wi-Fiが当たり前のようになってきた今も、ケーブル接続によるこのような複合的なメリットを活かせるんだなぁ、と実感しました。
そもそも、仕事をする環境でゲストWi-Fi を開放してくれていない環境そのものが問題では有るのですが…
通信制限をかけないとダメなほど、通信事情が切迫しているということも有るのでしょう。まだ見ぬ 5G の世界に期待したいところです。
記事の内容が古くなっているものもあり、適宜アップデートされる場合がございます。