とても写真らしい写真を撮影することができる、SIGMA fp L のファームウェア Ver.3.00 が 2023年2月8日に提供されました。
私の中では使う機会も少ない機種ではありますが、今回の目玉である追加されたカラーモード「ウォームゴールド」はどの様な描写なのかが気になるところだったので、試してみました。
バージョンアップを行った後にいつもの景色をネタにさらっと撮影を。
ファームウェアアップデート
ファームウェアの更新は、SIGMA fp L 本体から簡単に適用することができます。
ファームウェア更新の様子を、SIGMA fp L からHDMI経由で Blackmagic Video Assist にてmov記録したものを元に、WebPアニメーションで作成してみました。
WebPアニメーションにはあまり深くは踏み込んでいませんでしたが、アプリ等を使ったり下記のようなコマンドで生成できます。
ffmpeg -i /Volumes/Extreme\ SSD/Video\ Assist_0021.mov -vf "fps=59.94" -loop 0 anime1.webp
WebP時代においても、旧GIFアニメーションを思い起こさせるものがあります。
すみません、お話しがエンジニア思考になってしまいました。
ウォームゴールドで撮影
撮影した写真は、JPEG、DNG形式で書き出されたファイルをそのまま読み込んでいますが、LightroomではRAWデータ(DNG)を基準としてライブラリに表示されます。
これを見ただけでは、どのカラーモードで撮影した写真であるかの判別が出来ません。
どれもまったく一緒に見えます。
SIGMA Photo Pro を用いて読み込むと、RAWデータ(DNG)にもカラーモードが適用された状態でプレビューされます。
不思議なことに、macOS のFinderプレビューで見ると、RAWデータ(DNG)でも、カラーモードが適用された状態でプレビューされます。
左ペインのサムネイルでも色の変化があります。
Lightroomではカラーモードが効いていないという状態は、未対応なのかバグなのでしょうか。なにか設定があるのかは謎ですね。
RAWデータ(DNG)を、プレビュー(ツール → インスペクタを表示)で詳細情報を見てみると、それらのカラーモードのデータが保持されているのがわかりました。
デュオトーンは、R1〜 10種類の補正がかけられるようになっており、これらが名称で識別されている様子でした。
macOSプレビューで写真を開いて見てみると、これらの写真はカラー表現が適用されておらず、おそらく未対応だと思われる状況でした。
前置きが長くなりましたが、ギャラリーにて16パターンを。
みなとみらいの庭先からベイブリッジを被写体として定点撮影したものを掲載いたします。
昼下がりのおやつの時間帯で日照りもちょうど良かったです。
カラーモードは手動切替のため、波や船の移動の変化が有りますが、カラーモードの違いは参考にしていただけるのではないでしょうか。
1/40 sec f/16 ISO 100
ウォームゴールドを入れて、合計16パターンとなり4×4で丁度よい具合となりましたが、この中で私が一番好きなカラーモードは「切」です。
強いて言えば「パウダーブルー」かな。
ここまで紹介しておいて、そりゃないだろうと思われるかもしれませんが、実はこのカラーモード、私はほぼ使うことが有りません。
理由は単純ですが、レッタッチの際にはRAWデータからの現像をすることが殆どになってしまっていることや、撮って出しの写真は使わない傾向になってきているのが理由とも言えます。
RAWで撮影を行えば、撮影後でもカラーモードは変えられますからね。
SIGMA社には「大変お疲れさまでした」とお伝えしたいところですが、この「ウォームゴールド」大変気に入りました。
さて、何処まで使うかなと。。。
ファームウェアのメジャーバージョンアップをされる場合には、その機能として、個人的にはカメラ起動時の速度改善など、もう少し機能の根本的な部分の取り組みが欲しかったなぁと感じております。
SIGMA fp L は電源スイッチONから、撮影できるまで約3秒程度かかります。
3秒待つと状況は変わってしまうからとも言えますが、逆に可愛らしく愛着が湧くポイントでもありますね。手がかかるほど可愛い。
私のソフトウェアバージョンアップという感覚では、2 → 3 のメジャーバージョンアップは壮大な機能改善を期待したものですが、この辺りは各社それぞれで決まりなどは有るわけではないことも有り。。。
外付けSSDを4TBに対応したところは素晴らしい機能改善ですね。
SIGMA社だけにフォビオンセンサー開発の行方が気になるところです。。。
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