AI(Artificial Intelligence)に関するネタが尽きない昨今ですが、本年は様々なAIに助けられた、と思える部分もあり、この先の行く末が日に日に気になってくるような年末を迎えたと思います。
人はいったいどこへ向かっていくのか
この話題は、議論を重ねても答えの見えない話題かと思いますが、ざっくばらんに私の言葉で綴ろうと思います。(本ブログではAIは使っていません)
先日、日経新聞の記事で「AI導入しても業務に根付かない企業続出」というタイトルの記事を目にしました。
「続出」? 少々盛っている気もしますが。真実は不明です。
色々と分析されている記事でしたが、ご尤もな内容も多く、確かにそうだなと思える内容も。
莫大なコストをかけて導入したシステムが、現場では使われていない。
まぁ、たまに聞くお話しでもありますが、これから更に増えていくのではないかと予想します。
「必要とされていないから使われない」といった事が、当然で大半の理由でしょう。
SIerたちが作り上げるご自慢のシステム
現場の意見を聞かず、そして勝手にSIerたちが作り上げたシステムほど、使われない。というのは私が過去に見聞きした様々なプロジェクトを通しても同じでしたし、自ずとそうなるはずです。
そもそも、人間同士のコミュニケーションが成り立っていない状態で、仕事道具を勝手に作り上げ、便利だから使えと言っているようなもので、まともに使われるわけがないのです。
「新しく開発したノコギリ」だと自慢気に大工に渡して、「まともに切れないから要らない」と言われているようなものです。
一番難しいのは、システムを作り上げることではなく、人と人とのコミュニケーションでしょう。
相手が何を考えていて、どの様なフォローが必要であるか、落とし所をつけるにはどうしたら良いか、これを悩むのがSIerの仕事でもあると私は思っています。
この辺りが上から目線になっていると大抵の場合は上述の構成となり、多くはこの業界での、このような構造が長らく問題であるのではないかと私は感じています。
人は簡単には本音を言いません。
一方的な主張を押し付けるだけでは、ただ単に自己主張を繰り広げたい浅はかな輩のやることで、仕事では有りませんよね。感謝もされず迷惑なだけ、となります。
大工からフィードバックを受け「ノコギリの刃を研ぎ直し、使えるようにしていく」のがSIerの仕事でも有るかと私は思っています。
構造化されたデータが当たり前の時代
「貴方は、AIを活用していますか?」と言われて、「はい」と答えられる人はそれほど多くないのではと思っています。
私はこの過渡期とも言える段階では、仕方ない部分もあると思っている反面で、仕事の種類によってはAIは無用の産物でもあるとも思っていますし、それこそ AIは全く必要ではないという見方も正しいと思っています。
これまで、業務ツールで例えるなら、Atlassian製品 Jira / Confluence であれば、「チケット」や「ページ」、WordPressであれば「メディア」や「固定ページ」など、人間の認識として構造化されたデータを取り扱う部分では、それらを区分し認識することで成立しています。
仮にこの構造化が「曖昧」であったりすると、致命的な事を引き起こしかねません。
逆に、抽象的なデータを良いとすることに人々は慣れておらず、というより現実的には難しいでしょう。
「貴方の今月の給料、20万円くらいお支払いしました」と言われて通用する社会ではないのと同じかと思いますがいかがでしょうか。1円単位での認識を迫られる社会ですから。
Aさんからの問い合わせ内容を、Bさんへ回答を与えてしまう。すごく単純ですが、まだまだこんな段階でもあるわけです。
プライバシーの問題もありますし、この曖昧さが何処まで許されるのか。
そもそも、人の発する言葉など適当そのものである、という見方をすれば、妥当ではないか、など。
それであれば、AIなど必要ないのではないか。
私の今の終着点としては上記の様な感想を持っています。
映画のような、そして味わいたくない光景
以前にも綴りましたが、映画ターミネーターの様な世界が訪れないことを願うばかりです。私の生きている間では、あり得ないだろうと思っていましたが怪しい感じにもなってきました。
AI、具体的には、生成AIと呼ばれるChatGPTやGemini辺りがリリースされ、特にこの数年、なんだか忙しなくなった感覚が大きくなり、何やってんだろうなと思うことも。
仕事に楽しさが失われ始めると、それこそAIによって色々なものが奪われてしまうのと同じです。
AIに脳まで支配されてしまう世界観は、あながち「おとぎ話」ではなくなってきそうだというのを、本年の締めくくりとして記事を終えます。
2025 / 年の瀬に
2025年も大変良い年を過ごさせていただきました。
写真撮影に関しては、本年はTV CM等にも出演経験の有るプロのモデルさんを起用した撮影案件を手掛けました。また新たなる挑戦ができた年になりました。
アイキャッチ画像には、本記事とはあまり関係のない、ZEISS Otus のレンズカバーをOtusレンズで撮影した写真を。
CP+2025 コシナさんから発表され、当初から目論んでいたレンズですが、これらは別記事にてご紹介する予定です。
IT事業で振り回され、本ブログ更新もまともにできず写真撮影もままならない本年でしたが、AIでもなく一切加工をしていない光学的にも素晴らしいスナップ写真をあえてチョイスしました。
まだ見ぬ未来に向かって、2026年も邁進していきましょう。










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